2018年3月27日火曜日

割れてる・・・

 ウインカーが点かない事があるという。
おそらくウインカーリレーが駄目になってると思われる。
急ぎで直したいのと部品は5000円程度だったので、ウインカーリレーを交換した。
何が駄目なんだろかと思って開けてみたら、基盤に差し込みで半田付けしてある部品が、ほぼ全て半田割れを起こしていた。
この手の半田割れってのは古くなるとよくある。
10数年経ってるからある程度仕方がない。
急ぎでなければ再半田で直せたかもしれないな。
ちょっともったいなかったな・・・

2018年3月13日火曜日

長く乗るもんじゃないね・・・

 平成17年の18万㎞走ってるATH10アルファードハイブリッド。
エンジンが始動せず走行不能になってレッカーでやって来た。
ダイアグを確認してみると
P3125-496
P3125-497
P3125-495
P3125-485
が出てきた。
どうもスターターモーターインバーターゲートが駄目になってるらしい。
インバーターユニットを交換しないといけないが、新品の見積り取ったら税抜きで501000円する事が分かった・・・
本当ならこのままスクラップにしたいところだが、まだ車検が一年半あるし今度どうしても使う用事があるので、お客さんはどうしても直したいという。
中古品を探したが10万~20万円ぐらいする様だ。リビルト品ってのもあって、それでも30万円近くする。
はっきり言ってインバーターユニット交換しただけで直るかどうかも不安だ。他の部分がまた壊れる可能性もある。
どうしたものか・・・とお客さんと相談して、ネットオークションに出てた使えそうなのを探してみた。
オークションも2万円ぐらいから、程度のよさそうなのは10数万円でいくつか出ていた。結構需要があるって事か?
その中から取り外す前の動いてた動画付きで出ていた物が4万円だったので、駄目もとでこれを落札してもらった。まあ4万円なら駄目でも諦めがつくか・・・
届いたインバーターユニットは20万㎞近く使った物らしく、大分くたびれていた。

サービスマニュアルの手順に従ってインバーターユニットを交換する。
インバーターユニットはトランスミッションの上に付いているのだが、配線がえらく沢山あって引っぺがすだけでも大変だ。
それに高圧の配線なので、触るのがとても怖いw
ハイブリッドバッテリーのサービスプラグを外しておけば電気は遮断してるはずだが、やっぱり気持ちのいいものではない・・・

 やっとこ外れた。
さすがに交換する事はあまり考えてないんだろうな・・・
中古品を取り付けたら直ったw
しばらくテスト走行をやったが、とりあえず問題ない様だ。
インバーターユニットの交換だけで直ってよかった。
問題はどこまで使えるかだよな。
お客さんは次の車検までには乗り換えるつもりとの事なので、それまで持ってくれればいいけど。

ハイブリッド車ってのは電池の寿命があって、あまり長く乗るもんじゃないと思ってはいたが、インバーターみたいな回路も故障する可能性があるんだな。
そういえば太陽光発電なんかのインバーターも結構故障するなんて聞くよな・・・


インバーターユニット分解してみた。
表側の蓋開けるとこんなもんが入ってる。

 でっかいケミコンだな。
1600μFの400V耐圧ってのに萌えるなw
 裏側はこんな感じ。
こっち側に高圧の回路が集中していて、電力制御のパワートランジスタモジュールが付いている。

 片っ端から外しちゃえw

 パワートランジスタモジュールが取れた。

 高圧の配線というか配電盤はなかなか凄い作りだな・・・

 薄い絶縁紙一枚で絶縁してるんだな・・・

 インバーターユニットのウォータージャケットはこんな感じになってる。
ダイキャストの筐体の隙間にLLC流して冷却してるんだな。
筐体は強力に接着してあって、無理くり引っぺがしたら割れちゃったw

 高圧のパワートランジスタモジュールは4つ付いていた。
おそらくこれのどれかが壊れたのだろう。

とりあえず筐体から全部外した。
基盤の作りは家電とあまり違いはないな。
こんなものが車の部品になってるんだもんな・・・
やっぱり長く乗るもんじゃないw