2012年6月30日土曜日

えらい古いワーゲンが来た

珍しく空冷ビートルがうちにやって来た。
やけに古そうだな・・・と思って見たら、なんとスプリットウィンドだった!!
うちのお客さんが、最近何処かから入手したのだという。1952年製で、60年も経ってるクルマだ。
昨年新規登録したので、最初の車検は3年あるそうだ。

オーバルウインドはたまに走ってるのを見る事はあるが、さすがにスプリットウインドは何回かしか見た事がない。
ましてや間近で見るのはこれがはじめてだw







エンジンは1200ccらしい。
オイル漏れもなく、とてもきれいだ。
排ガス規制もなにもなかった時代の物なので、非常にシンプルだ。
おいらのビートルは92年のメキシコ製で、ドイツで作ってた頃の70年代前半のモデルとほぼ同じだが、基本的構造はこのクルマとまったく変わっていない。
しかし一つひとつの部品は同じものはほとんど(というか全く)ない。それだけ年々改良を加えて作っていた事が伺える。






給油はフロントフードを開けて行う必要がある。
燃料計は付いてなく、バイクみたいに予備タンク切り替え式になってる。容量は30ℓぐらいらしい。
スペアタイヤ前に付いてるのが車載工具。ハゼット製の立派な物が付いている。当時標準で付いてたんだろか?















フロントフードにはウォルスブルグの七宝焼の紋章が付いてる。噂には聞いていたが、実物見たのははじめてだ・・・












シンプルだが結構おしゃれな内装だ。
大衆車のはずだが、作りはなかなか凝ったものになってる。当時のもの作りの気質がうかがい知れる。
電装系は6vのままで、方向指示器は中央のピラーについてる腕木式の所謂「アポロ」が付いている。おまけにシートベルトは当然付いてない。現在の交通事情からするとちょっと不安はあるが、趣味のクルマだから注意して乗ればいいやなw

2012年6月23日土曜日

寝耳に水?

昭和61年のAE86レビン。
もう20年近くうちで車検をやらしてもらってる。
今回車検で陸事に検査に持ち込んだところ、この車両はもとがAT車でMTに変えてあると指摘された。
検査官がコーションプレートを見て、トランスミッションの欄が「A44DE」とあったので発覚した。(MT車なら「T50」である)
車検書の類別区分を確認しても、やはりAT車であるはずだとの事だった。このままでは車検を合格させられないので、改造申請をする様にとの事。
今まで問題無く車検を通していたのに、まったく寝耳に水な話だ・・・
持ち主のお客さんもまったく知らなかった様で、中古で売られていた時にミッション載せ変えてあったらしい。
陸事で改造申請に必要な書類の説明を聞くと、面倒であるがさほど難しくはない様だ。
当時のカタログやサービスマニュアルがあれば、比較的容易に書類を作れそうだったが、当然そんなものはもってない。ディーラーに聞いても残ってはいない様だ・・・
色々ネットをぐぐってみたら、なんとなくそれっぽい資料があちこちに転がってた。これらをコピーしてそれらしく書類をでっち上げて申請してみる事にした。
「あれが足りない、これが足りない」などと、何度か陸事とやり取りしてなんとか改造申請を通す事ができた。
結局車検で預かってから、なんだかんだで2週間近くかかってしまった。まったく割に合わない仕事だったな・・・w

この86、ガワは大分くたびれてるがなかなか調子はいい。ほぼノーマルなので乗り心地も悪くない。
あの当時で2世代ぐらい前のカローラの車体をベースにしてたのではないだろうか。まるで寄せ集めた部品で作ったみたいで、今見るとなんて事のない作りのクルマだ。
しかし乗ってみるとなかなか楽しい。こんなもんでも十分なんだw


2012年6月2日土曜日

バラバラだ~

平成14年、NPR71エルフ。走行距離は12万km。

道路作業車で、現場に着いたらラジエター液が漏れてたという。


4トン車ベースのクルマなので、うちの積載車には乗らないのでどうしたものかと思ったが、任意保険の特約があったのでロードサービスでレッカーしてもらった。



何故に漏れたかと見てみると、ラジエターファンが砕けてる・・・

試しに水を入れてみたが、ダダ漏れ状態だった。













ファンが劣化して砕けたのだろうか?


よくよく聞いてみると「会社を出るときにガラガラと凄い音が出た」との事。その時に気がついてほしかったな・・・




点検時はファンの状態も確認はしている。樹脂部品なので、古くなるとひび割れが出る場合もある。

しかしこのクルマはひび割れ等は確認できなかった。

ひょっとしたら何か巻き込んだんだろうか・・・
致命傷だったのがこの部分。

破断したファンの一部が突き刺さったのだろう。



しかし現場が近くてよかった。気が付かずにそのまま走り続けたら、オーバーヒートしていたかもしれない。


古いクルマでファンカップリングが逝かれてオーバーヒートするってのはたまにあるが、ファンが砕けたのは見たことなかった。

部品商に聞いてもあまり出る部品ではないと言う。

古くなって劣化していたのかもしれないが、定期的に交換する部品でもないし、目視で異常がなければそのまま使うのが普通だと思う。

樹脂部品は困ったものだ・・・